- 作者: 南場智子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/06/11
- メディア: 単行本
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DeNAの南場さんの著作、それなりに評判が良いようなので、読んでみた。
正直、DeNAもGreeもソーシャルゲーム自体が社会的に評価されるようなものという意識がない(言わばパチンコのようなもの)ため、あまり好意的にとらえたことはない。
本書を読み終えた後でもその思いは変わらない。ただ、経営の七転八倒ぶりがいろいろ伝わってくるのはなかなか面白く、著者がなんども強調するように事業経営とコンサルティングはやはり天と地ほどの差があるのだろうと思う。
さて、著者の講演まとめのページから下記のような内容があった。よく言われるダイバーシティである。グローバル企業では何度も言われる話であるが、マッキンゼーのようなところで本当に多様性を顕現しているのだろうか?
スタッフが優秀という一点において実は多様性は担保されているようでそうでもないような気もするが・・・。
ただ、「ダイバーシティ」ということを捉えるときには、男と女の枠組みではなく、男女も1つの多様性ですけど、国籍であるとか、文化的な背景であるとか、あるいは性格ですとか、特技ですとか、いろいろな違い。
とにかく経営者として言えるのは、「人は多様である方がいい。チームは多様なメンバーから組成されていた方がうんと強い」ということです。
それはどうしてもそうなんです。チームの底力は多様であればあるほど強い。これは私が長年、会社をやって感じたことですね。本当に単一のまったく似たようなメンバーの組織はまとめやすいんだけれども、変化に弱いし、改革に弱い。それから全体の能力も一人ひとりの力が最大化される。ですから経営者にとって、多様なチームをどうやってマネージしていくかは非常に大きなポイントになるということです。経営者というか、企業のトップとしては、異なる人材を集めれば集めるほどパワフルである。だけどそれは同時に、難易度を非常に上げてしまうということなんです。