大阪 Journal

日々を徒然に記述

ランナウェイ Hコーベン

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ランナウェイ

解説の冲方丁曰く最先端の物語。DNA解析による祖先検索サービス?、SNS、動画サイトなど道具立てが現代的。最終的にあるカルト教団に物語はたどり着くが、その裏には主人公である夫妻にも影を差す。スマホであらゆるものが情報としてやりとりができるようになり、ミステリーも書きにくくなった、あるいはスマホで取得できる情報を前提としてストーリーを組み立てることが必要になった現代は果たして面白くなったのか、そうでないのか?この小説の最後を読むと世の中知らなくてもよいことを知ってしまうのは必ずしも幸せとは言えないと考えさせられる。